当医院の診療方針を詳しくお知りになりたい方は、お手数ですが、まず以下の文章をお読みになって下さい。
あなたは、歯医者さんに対して、こんな思いをしたことがありませんか?
「去年、治したばかりの歯がまた痛い。あの歯医者さんの治療が悪かったせいかも?」
「歯医者に行った方がいいのかなあ。でもどうせまた今回も、的外れな治療をされるんじゃないかなあ?」
「もう、こんなヤブ医者に見切りをつけて、もっといいところを見つけたほうがいいのかなあ。
でも、歯医者のよしあしって、わかりにくいのよね・・・。」
「あーあ、行きたくないなあ。もっと痛くなるまで、ギリギリまで我慢してみよう・・・」
こういうお気持ちが、私にはとてもよく分かります。
なぜなら、私自身、歯科医師になる前は、同じことを考えていたからです。
大体、歯医者さんというものは、「怖い」というイメージを持たれがちなものですよね?
なぜ怖いかというと、多くの患者さんたちが、
「歯医者さんに苦手意識がある」
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「歯が本当に痛くて我慢できなくなるまで待つ」
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「痛みに耐えられなくなってから歯医者に駆け込む」
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「信頼関係も何も無い歯医者に、いきなり歯を削られる」
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「治療を中断し、また翌年、痛くなる」
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「歯医者さんに対する不信感・苦手意識がつのる」
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「また歯が本当に痛くて我慢できなくなるまで待つ」
という「悪循環」に、おちいっているからなのです。
これは、歯医者さんの「説明不足」が原因です。
患者様が最初にきて下さった時に、歯医者が「歯の病気」のことばかり考えないで、
「歯と健康」について、きちんとお話をしていれば、
患者様だって、
「本当に痛くて我慢できなくなるまで虫歯を放置」したり、しなかったと思うのです。
だから、もし、あなたに「歯医者さんは怖いところだ」と思わせてしまったのであれば、
それは私たち歯医者の責任なのです。
私自身が、歯が悪くなってしまったとしたら、そんな歯医者には行きたくありません。
「きちんと説明をしてくれて」
「優しく話を聞いてくれて」
「綺麗に虫歯を治してくれて」
「高価な自費治療ばかり勧めない」
「明るい笑顔で迎えてくれる」
そんな歯科医院に、行きたいと思います。
じゃあ、そういう歯医者さんは、どうやってえらべばいいのか?
それをあなたに伝えたくて、今回、このホームページを作りました。
それにしても、どうしてこのような事が起こってしまうのでしょうか?
それは、あなたが歯医者さんに関して、間違った3つのウソを信じ込まされているからなのです。
一つ目は、「虫歯は削ってつめれば、完全に治る」というウソ。
二つ目は、「歯医者さんは歯が痛くなった時に行けばいい」というウソ。
三つ目は、「毎日、自分でしっかり歯を磨いていれば虫歯や歯周病にならない」というウソ。
「えっ? 違うの?」と思ったあなたは要注意です。
歯医者さんの中でも、こういうことを信じている人はたくさんいます。
ウソだと分かっていて、患者さんに教えない先生も、たくさんいます。
そうして私は、こういうウソを信じたせいで、30代や40代で入れ歯になってしまった人を、たくさん見てきました。
では、今からこの3つのウソ「常識のワナ」について、お話ししていきましょう。
まず一つ目。
「虫歯は削ってつめれば治る」のウソです。
えっ? 削ってから、つめたりかぶせたりする以外に、何か方法があるの?
そう思ったあなたは、口を大きく開けて鏡の中をのぞいてみて下さい。
奥歯のほとんどが銀色の大きな詰め物で、いっぱいになっているのではないですか?
あなたは、小学生の頃から、年に一度は「歯科検診」を受けていて、
「Cワン」とか「Cツー」だとかワケの分からない事を言われては、
「これを持って歯医者さんに行くように」とペラペラの紙を渡されたはずです。
そして、毎年、きちんと歯医者さんに行って、悪いところを削って、
詰めたり被せたりしてもらって、ハンコをもらって帰りましたよね?
そう、あなたは決して、歯医者さんに行くことを、サボっていたわけではないし、
寝る前の歯磨きをサボっていたわけでもない。
それなのに、翌年の歯科検診では、また同じ様なところに小さな虫歯が見つかってしまう。
そんなことを繰り返しているうちに、高校生になる頃には、今のように、銀歯ばっかりになってしまった。
・・・・ですよね?
ちゃんと治療はしていたのに、どうしてこんなに虫歯だらけになってしまったんだろう?
こんな風に、思ったことはありませんか?
不十分な歯磨きのせい? 甘いものの食べ過ぎ? 遺伝のせい?
いろんな理由が思い浮かばれるとおもいますが、
「歯医者さんで大きく削る治療を繰り返したから、余計に歯が悪くなった」
のが理由だと知ったら、あなたは驚くでしょうか?
正直、歯医者さんなら誰でも、こんなこと、分かっていてもなかなか言いたくありません。
でも、本当のことですから、正直に言ってしまいます。
歯医者さんで、歯を削って詰めたり被せたりすると、一見、歯が治ったように見えるでしょう。
でも、詰めものや被せものとは、しょせん人工物です。
あなたの本物の歯と人工物との間にはミクロの単位で、「スキマ」ができる場合があります。
虫歯菌というのは非常に小さくて、ミクロのスキマぐらい、長い年月の間には、すり抜けてしまいます。
と、なるとどうなるか?
そう、同じところが、また再び虫歯になるのです。
しかも、前に削ったところの境目が虫歯になるので、最初の虫歯よりも、
広い範囲が虫歯菌のターゲットになるのです。
では、その解決法はないのでしょうか?
セラミック系の材料(歯と同じ色をした詰めもの、被せもの、接着剤など)は、
近年、とても進歩してきています。
これからの「主流」となることは、間違いありません。
しかし、これら最新の治療法は、保険がきかない自費治療あつかいの歯科医院が多いのです。
なぜなら、日本の健康保険では、歯医者さんに入る治療費が、先進国中最低で、アメリカと比較すると、
なんと約1/5程度におさえられているからです。
この続きは、第3章で、詳しくお話し致します。
二つ目は、「歯医者さんは、歯が痛くなった時にいけばいい」というウソ。
あなたは、どんな時に歯医者さんに行きますか?そう、「歯が痛くなった時」ですね?
しかし、こういう考えが、世界的に見ると、とても時代錯誤なものだということは、ご存知でしたか?
日本人の歯の悪さは、世界でもトップクラスです。
良さではなく、悪さが、です。
日本の一般的な歯科治療は、欧米の先進国レベルから比べると、何と、20年も遅れているのです。
子供の虫歯の数も、欧米の子供に比べると、非常に多いですし、
総入れ歯になってしまったお年寄りの数も、断然、多いのです。
(80歳で、平均4本しか残っていません。ちなみに、オランダの80歳の場合、25本)
欧米の先進国では「歯医者さんは、歯が痛くならないように行くところ」であって、
「歯が痛くなってから行くところ」とは考えられていません。
日本人の考え方の方が、異常なのです。
さあ、常識を、塗り替えて下さい。
「一度悪くなった歯は、二度と、元通りにならない」のです。
ある一定のレベルを超えて悪くなってしまった歯は、どんな名医でも治すことができないのです。
悪くなるまで放置した歯を、チョット治しては、また放置する。
これを繰り返していれば、あなたは総入れ歯への道へと、まっしぐらです。
もちろん、痛みを止めたり、病気の進行を一時的に止めたり、とりあえず人工的な歯を入れることはできます。
でも、自然な歯があった頃の快適さと比べたら、噛む力も、味わう楽しみも、格段にダウンしてしまいます。
あなたは、総入れ歯というものを見たことがありますか?握りこぶしほどもありますよね。
あんなに大きな異物が体内に入るわけですから、気持ち悪さもハンパなものではありません。
ハード・コンタクトレンズを入れたことのある人なら、最初に入れた時、ものすごい異物感を感じたと思います。
人によっては、入れ歯で食事をすることが、それと同じぐらいの苦痛を伴うようになるのです。
年をとってから、食べることが苦痛になってしまったら、人生の楽しみはほとんど無くなってしまうでしょう。
そんなことにならないように、今ある大切な歯を、もっともっと大切にしましょう。
つまり、「健康な時こそ、歯医者さんに行く」。
歯が残っているうちから、こういう常識に変えていかない限り、
あなたは平均的日本人と同じ道をたどる可能性が高いのです。
私は、あなたの大切な歯を、できるかぎり削りたくありません。
虫歯予防と歯周病予防のケアをしてくれる歯医者さんと仲良くなって、
大切な歯を長持ちさせ、健康な人生を送って頂きたいのです。
三つ目は、「毎日、自分でしっかり歯を磨いていれば、虫歯や歯周病にならない」というウソ。
(A)「まじめにしっかり歯磨きをしているけど、痛くなるまで歯医者さんに行かない人」
(B)「歯磨きは少しいい加減だけれども、定期的に、歯医者さんでお口の中を十分にチェックしてもらっている人」
他の条件は同一と仮定して、この二人が年をとった時、どっちが健康な歯を保っていると思いますか?
(A)さん?そうですね。そう思いがちです。ところが、答えは(B)さんなのです。
えっ、なんで? と思われがちですが、自分流で熱心に磨き過ぎることで、
歯ぐきや歯の表面を傷めて、逆に悪くしてしまう場合があるのです。
それだけではなく、
あんなに磨いたのにもかかわらず、しっかり虫歯ができていたり、歯石もたまっていたりします。
どうしてこういうことが起こるのかというと、
「自己流の歯磨きのみでは、虫歯や歯周病を予防できない」からです。
歯磨きさえ、きちんとしていれば、歯医者さんに行かなくてもいい。・・・こんな常識は、捨ててください。
何十分も時間をかけて、丹念に磨いた歯に、歯垢(プラーク)だけを染め出すお薬を塗ってみると、
ほとんどの人が、染まってしまいます。つまり、汚れが落ちきっていないのです。
そう、磨いても磨いても、歯ブラシでは、全ての、歯垢・歯石・ばい菌でできた膜(バイオフィルム)が
落ちないのです。あなたの想像以上に、歯と歯ぐきは複雑な構造をしていて、
ばい菌の隠れ家がたくさんあるからです。どんなに磨いても落ちないのにもかかわらず、
まじめな人は、歯や歯ぐきが傷むほど、一生懸命、磨いてしまうのです。
ところが、「予防ケア」を行っている歯医者さんに行って、
プロの歯科衛生士さんに、専用の器具で歯をクリーニングしてもらうと、
染め出し液を使っても、真っ白、ピカピカです。
歯ブラシの毛先が届かない、歯ぐきの奥に潜む、恐ろしい歯周病菌も消毒してもらえます。
普段からあまり神経質に歯を磨き過ぎるよりも、こういう「予防ケア」を、
定期的に受けて頂くことで、あなたの大切な歯をより長持ちさせることができるのです。
以上が、「三つの常識のワナ」でした。
ところで、あなたはもしかしたら、今まで、歯の治療が終わるたびに、
「ああー、もうこれでしばらく、歯医者に来なくて済むな」と思っておられたかもしれません。
歯医者さんも歯医者さんで、「はい、これでもう、来なくても結構ですよ」と言っていたかもしれません。
本当に良心のある歯医者さんなら、「もう歯医者に来なくて済む、というのは間違いですよ。
せっかく健康になった今の状態を、一緒にキープしていって、
虫歯や歯周病が再発しないように頑張りましょうね?」と言わなければならないのです。
では、何故言わないのか?
それは、歯医者さんにしてみれば、あなたに虫歯になってもらわないことには、
お商売があがったりだからなのです。たくさん削らせてもらって、
高価な人工歯をいっぱい被せることで、初めてお金儲けができるわけですから。
歯医者さんは高い歯をすすめたい、
患者さんは、お金を節約したい。
だから、痛いのをがまんして、なかなか歯医者さんには来ない。
そして、ひどくなるまで放置しているから余計に治療に時間とお金がかかる。
これは、まさに悪循環ですね。
では、具体的にどのように歯医者さんと付き合えばいいのか、お分かりでしょうか?
私がお勧めしたいのは、M.I.治療と予防ケアを大事に考える歯医者さんです。
M.I.治療???
M.I.治療とは、Minimal Interventionの略で、欧米の先進国で主流となっている治療法で、
簡単にいえば、虫歯のばい菌に侵された悪い部分のみを、必要最小限削り、
最新の、歯と同じ色をしたセラミック系の充填材で埋めてしまう方法です。
第2章でお話しましたように、歯は、できれば削らずに済めばそれに越したことはありません。
しかし、虫歯菌にあけられた穴は、時間の経過とともに大きくはなっても、小さくなることは残念ながらありません。
ですから、虫歯を作らないよう予防することが大事なのは、
当然であるように、すでに穴があいてしまった虫歯は、穴が大きくならないうちに、
M.I.治療で治すのが、欧米の先進国の常識です。
ガン治療に例えるならば、浸潤、転移する前の小さいうちに、ガンを早期発見し、
周囲の健全な組織をできるだけ温存し、ガン細胞のみを取り除く、最新の治療法と目的は全く同じです。
予防ケアの大切さは、前章で詳しく説明しましたので、ある程度ご理解頂けたと思います。
つまり、歯を削っては詰め、また放ったらかして、ひどくなってからまた削って詰める、
ということを繰り返すことが原因で歯はドンドン、悪くなっていくのです。
ところで、普通の人は見落としがちなのですが、歯が悪くなるということは、
お口の中だけの問題ではないのです。
長期的に見れば、心臓病、脳梗塞、ガン、痴呆症などになる危険性が、
非常に高くなることが、分かってきています。
患者さんは、「悪くなるまで、我慢すること」が、
何か「医療費の節約」のような気持ちになっているのだと思いますが、
これは実は逆で、非常に大きな損をしているということになります。
というのは、歯を定期的にケアする人というのは、歯をケアしない人と比べて、
生涯に支払う医療費が、約5分の1で済むんです。つまり、30年間で約500万円も、あなたがトクをするということです。
何故かというと、今から30年後、あなたの歯がキチンと残っていれば、
あなたが痴呆になる確率やガンになる確率が、格段に下がるからです。
口の中をケアしていないと、無数のバクテリアや悪い菌の出す毒素が直接、お腹の中に入り続けるわけです。
これを長年続けていたら、ガンにもなりやすいでしょう。
変な風に飲み込んで肺に入ったら、肺炎にもなるでしょう(誤嚥性肺炎)。
ということは、
歯の手入れをしないということは、長い目で見たら凄まじい損失になるわけです。
ですから、あなたにも、治療が終わって健康な状態になったら、是非、その状態をキープして頂きたいと思っています。
おわりに
最後までお読み頂いて、感謝しております。
以上の説明文を読まれて、今までの疑問が晴れ、
頭の中が、多少なりともスッキリして頂ければ、幸いです。
今後、あなたがどのような目的で、歯医者さんにいけばよいのか、
そのために、どこに注目すれば、あなたが望む歯医者さんに出会えるのか、分かって頂けたと思います。
私は、一人でも多くの人が、虫歯や歯周病から、歯を守るために、
進んで歯医者さんに、かかって頂きたいと思い、このホームページを書きました。
あなたの町の、歯医者さんも、徐々にではありますが、
今までの、治療中心から、予防も重視した、歯医者さんに変わろうとしています。
私はあなたに、そんな歯医者さんに、出会って頂きたいと願っています。
繰り返しますが、私は、あなたの大切な歯を、できるかぎり削りたくありません。
大切な歯を長持ちさせ、健康な人生を送って頂きたいのです。
それは私とあなたの共通の願いです。
大阪大学 歯学博士 米村 幸城
reference : No.1 Dentist Club Japan
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