ところで、鉄則3に抗酸化物質としてファイトケミカルという言葉が登場しました。
最近話題のファイトケミカルとはいったい何なのでしょうか?
ファイトケミカル(phytochemical)のファイト(phyto)はギリシャ語で植物の意味です。ちなみに、英語のファイト(fight:戦う)ではありませんのでご注意願います。
ケミカル(chemical)は英語で化合物という意味です。
つまりファイトケミカルは「植物由来の天然の化合物」と訳すべきでしょう。
ファイトケミカルとは本来、植物が紫外線や害虫などから自らを守るために作りだした色素・香り・苦み・辛み・アク・渋みなどの成分のことです。
近年、ファイトケミカルはタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ、第7の栄養素と言われ注目されていますが、何故でしょうか?
それは、ガン・動脈硬化・老化などの原因物質でもあると考えられている活性酸素(体をサビさせる)を消去してくれる強力な抗酸化作用がファイトケミカルには認められるからなのです。
代表的なファイトケミカルとして、
アントシアニン(赤ワイン、ブルーベリー、黒豆)
カロテノイド(ニンジン、かぼちゃ)
リコピン(トマト、すいか)
イソフラボン(大豆)
カテキン(緑茶、紅茶)
βグルカン(キノコ類)
ルテイン(ほうれん草、ケール)
などがあげられます。
実は、ファイトケミカルの種類は1万種以上もあると言われ、現在も次々に新しいファイトケミカルが発見されている未知の領域です。
今後の更なる研究に期待したいところです。
ご理解いただき易いように、今回のまとめを致します。
今回は『細胞が異常な変化(ガン化)を起こさないように、生活習慣を見直す』をテーマにガン予防を考えました。
鉄則1:タバコは百害あって一利無し。
鉄則2:太りすぎない、やせすぎない。
鉄則3:野菜、海藻、果物を毎日食べる。
鉄則4:アルコール(飲酒)は控えめに。
鉄則5:塩分、熱い飲食物、保存肉を取りすぎない。
鉄則6:適度な運動や体操を継続して行なう。
鉄則7:肝炎ウイルスやピロリ菌の感染に注意。
ところで、水を差すようですが「ガン予防7つの鉄則」を実行すれば絶対ガンにならないと言う保証は残念ながらありません。
ガンになる可能性を御自身の努力で、できるだけ少なくするのが目的です。
すなわち、ガンになるリスクは、あなたの日々の心がけ次第で変えられるという事でもあります。
一方、生活習慣の改善だけではガンを完全には予防できない場合もあります。
例えば、諸悪の根源のように近年毛嫌いされる喫煙ですが、タバコが原因で若くして肺ガンで亡くなられる方が大勢おられる反面、ヘビースモーカーなのに元気な高齢者もまれにおられます。
つまり、人間の多様性の項目で以前にもお話し致しましたように、個人差(遺伝的な素因)という壁が必ず存在するのです。
そこで、次章のガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)は、
『異常な細胞(ガン細胞)が発生しても、
すぐに処理できるように免疫力(体の抵抗力)を高める』
をテーマに生活習慣の改善と同様、ガン予防のもう一つのカギとなる免疫力と遺伝的な素因についてお話しさせて頂きます。
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