糖質を あまり食べないようにするローカーボ・ダイエット (Low-Carbohydrate Dietの略称でアメリカでも人気)が、最も効果的です。
具体的には、
砂糖、菓子類、パン類、麺類、イモ類、白米、甘い果物、清涼飲料水
などを摂取する量を、
メタボリックシンドロームの
深刻度に応じて極力減らして
頂きたいのです。
ウエストサイズの男性85cm以上、女性90cm以上という判定基準も一応参考にはなりますが、
それ以下の方も油断は禁物です。
つまり、ウエストサイズが男性80cm以上、女性85cm以上の方は
メタボリックシンドローム予備軍として十分な注意が必要になります。
また、動物性脂肪、特に
肉の脂身(アブラミ)
は避けて下さい。
乳製品は良い食材ですが、取り過ぎないか低脂肪のものを選んで下さい。
加工した植物油(トランス脂肪酸・水素添加脂肪)の代表である
マーガリンやショートニングなどは危険です。
常温に放置しても長時間カビも生えないし、虫などにも食べられることがないものです。
つまり、もはや食品と呼べないものと判断しても良いのではないでしょうか。
人間だけがそれを口に入れているということになっています。
良い脂質は、不飽和脂肪酸のなかでも特に、
DHA、EPAやオレイン酸です。
これらを含む食品、青魚、オリーブ油などはお勧めです。
ところで、一口にダイエットと言っても、
体を作るのに必要な栄養素をキチンと摂取しなければ
病気になってしまいます。
つまり、ビタミン、ミネラル、タンパク質(必須アミノ酸)、必須脂肪酸(不飽和脂肪酸)、
食物繊維などを含む食材は確実に食べなければなりません。
具体的には、 魚介類、赤身の肉類、卵、大豆製品、野菜、海藻類を できるだけバランス良く摂取して下さい。
私たちの体は
新陳代謝といって、
常に古い細胞を壊し、新しい細胞を作っています。
ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸などの栄養素はその新陳代謝、
つまり生命維持に欠かせないものなのです。
一方、糖質(ブドウ糖・果糖・乳糖)は活動エネルギーにしかなりません。
わかりやすく自動車に例えるならば、
ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸などの栄養素は、
自動車のエンジン、車体、タイアなどを製造するのに欠かせない原材料に相当します。
糖質は自動車にとってのガソリンに相当するものです。
なるほど、 ガソリンが無くては自動車は動きませんが、 原材料が無ければ自動車そのものが存在しないのです。
さて、話題のサプリメント(栄養補助食品)も頼り過ぎは禁物ですが、上手に利用すればそれなりに効果はあるようです。 尚、サプリメントに関しては、後日アンチエイジングの章で詳しくお話しさせて頂きます。
ところで、糖質を減らすと 『脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足して頭が働かなくなるのでは?』と 思われた知的な方はおられませんか?
だいじょうぶです。人間の体は上手くできています。
ブドウ糖が不足すれば、速やかに肝臓や筋肉などのグリコーゲンや、
中性脂肪からブドウ糖が作られます。
飢餓時には、アミノ酸(アラニン)からもブドウ糖は作られるのです。
つまり、生活習慣病を心配されている方の場合、ブドウ糖の原料となる 脂肪がタップリあまっているわけですから、心配御無用というわけです。
前章でお話ししたように、成長期の、例えば中学校の男子サッカー部員であれば、
どんぶり飯を五杯食べても
エネルギーとして消費されるので問題ありません。
しかし、メタボリックシンドローム予備軍の世代は
そうは行きません。
糖質をカットすることで摂取カロリーを減らして下さい。
ただし、ここに一つ大きな問題があります。
『フレンチのフルコースを食べて苦しいぐらい満腹なのに、デザートのケーキは
別腹です。』と
言うような経験を皆さんお持ちだと思います。
糖質は過剰に摂取しても、 前述の節約遺伝子の働きで、 捨てられる事無く脂肪としてドンドン貯まっていきます。
つまり、糖質の持つ甘い誘惑に打ち勝って、 ローカーボ・ダイエットを続けるには、強い意志が必要になるという事です。
なにかとストレスの多い社会ですから、ヤケ食いやバカ食いをして 食欲を満たすことで、 ストレスを解消したくなる気持ちもよく分かります。
しかし、満腹感を得ることでストレスを解消するのは
肥満のもとですから、あまりお勧めできません。
ただ、酒、タバコ、パチンコ等の
ギャンブル以外の
健康的なストレス解消法をお持ちの方がどれほどおられるのでしょうか?
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