ヨネムラ歯科
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EBMの落とし穴

近年EBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づく医療)の概念が 盛んに提唱されています。
一見、何でも医学的、科学的に解明できていると考えがちですが、 現代の医学は決して万能ではなく、 厳密には分かっていない事の方が圧倒的に多いのです。

では何故、知ったかぶりをする必要があるのでしょうか?

それはアメリカのNIHを頂点とする研究者の世界にも 厳しい現実が存在するからなのです。
まず最初に、一般にはあまり知らされない、医科学研究の舞台裏を少し紹介することで、 『テレビや雑誌で有名人が言ったから』と無条件に信用する事の 危険性を紹介致します。

大学教授に代表される研究機関や企業に所属する研究者は、自分の地位、名誉、研究費を確保するために、 研究成果を強く求められます
具体的には、『ネイチャー』『サイエンス』に代表される欧米の超一流の 科学誌に研究論文を掲載してもらうことが最大の目標です。
逆に言えば、研究成果が一流医科学誌に掲載されないと、 地位、名誉、研究費を失うことがあります。

この極端な論文偏重(成果主義)の弊害が、 近年多発する研究結果のねつ造を招いているのです。
例えば2005年、韓国の某教授によるヒトクローン胚ねつ造事件は 皆さん良くご存じの事と思います。

ましてや、製薬会社は高価な医薬品を大量に販売する事で企業経営が成り立っています。
それゆえ自社の開発薬品の 副作用には目をつぶり、都合の良いデータばかりを発表する傾向 にあります。

多くの薬害訴訟 (薬害エイズ、C型やB型肝炎、イレッサ等々)が起こる原因がここにあるのです。
テレビや雑誌などでの発表やコマーシャルを鵜呑み(うのみ)にする事は、 非常に危険な場合があることを少しでも御理解いただければ幸いです。

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ヒトの多様性とは

つぎに重要な点として、我々ヒトの多様性の問題があります。
簡単に言えば人間は十人十色あるいは千差万別で、 ある人に良いものが他の人には毒になる場合があると言うことです。

例えば、蕎麦(そば)は健康に良いと言われていますが、 そばアレルギーの人には激しい拒絶反応を起こす原因物質となります。

食べ物に限らず、近年アレルギーを起こす多くの化学物質 (合成洗剤、農薬、添加物、タバコなど)やアレルゲン(ハウスダスト、スギ花粉など)の 問題が注目されています。
しかしながら、個々の症例における症状、原因、増悪因子などは 多種多様を極め、皆さんご存じのように解決がとても難しいのが現状です。

また一般に、成長期の子供〜高齢者、肉体労働者〜事務職員、生まれつき健康な方〜病弱な方、 性別などの違いにより、 必要な栄養素、カロリー、運動量や注意すべき生活習慣などの条件も大きく異なってきます。

ところで、後の章で詳しくお伝え致しますが、日本人の死因第一位のガンになる要因も 精神的なストレスの問題を含めやはり多種多様です。

つまり、以上の要点を簡単にまとめれば、

1) 医科学研究の結果には、動物実験段階のものを含め、不明確なものが
  多数存在する事。

2) たとえ正しい研究結果であっても、それがあてはまる人がいれば、
  必ずあてはまらない人もいる事。

この2点は必ず覚えておいて下さい。

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お口の重要な役割

そもそも人間も他の生物と同様に口から食物を摂取しなければ生きて行けません。
皆様ご存じのように、この地球上には手足の無い生き物(ミミズ・ヘビ等)や 目も耳も退化した深海生物は存在します。
しかし、お口の無い生き物はこの世に存在しないのです。

人間社会のコミュニケーションに欠かすことのできない、会話(言葉)や笑顔などの顔の表情も、 お口の存在なしには考えられません。

また、終末医療の現場でよく見られる、数多くの管でつながれた 植物人間状態では、 決して長生きでき無いのは良くご存じの事と思います。
やはり、食べ物はお口から摂り、胃や腸で消化吸収することで、 私たちが生きていくのに必要な栄養を補給するのが、自然の摂理です。

なるほど、ヒトの脳は他の地球上の生き物に比べて、 非常に進化しました。
しかし、カラダは他のほ乳類と大差ありません(遺伝子レベルで、サルと約97%共通)。
つまり、ヒトも所詮この地球に暮らす生き物のひとつです。
いまや65億人ともいわれる世界人口、 これからの時代は環境問題を含め、自然との共生がますます重要になるでしょう。

昔から『医食同源』と言われるように、 人の健康にとって食物の質や量の善し悪しは最も大切な要因です。
たとえ有機栽培などの質の良い食べ物であっても、 口の中でよく噛んで唾液と充分に接触させないと、 消化吸収が悪く胃や腸などの消化器官に過度の負担がかかり、 ガンや潰瘍にも成り易くなります。

消化管とは口から肛門までつながった人体最大の器官で、 後述しますが免疫学的にも非常に重要な役割を果たしています。

『初め良ければ終わり良し』とも言われますが、 人体の入り口であるお口の健康がいかに全身の健康にとって大切 であるか、以下の章の中で少しずつ説明させて頂きます。

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